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暑さと紫外線で傷んだ髪と地肌のためのシャンプー・コンディショナー・トリートメントの話

先月は頭皮トラブルにならないためのシャンプーの話をしました。

今回は、髪の毛に焦点を当てた暑さと紫外線で傷んだ髪と地肌のための

シャンプー・コンディショナー・トリートメントの効果的な仕方とNGの話します。

シャンプー、トリートメント、リンスの話は何度もしていますが、

未だに正しく理解されていないお客様が多くいらっしゃるので、改めて話します。

シャンプーの最初にするのが髪を濡らすことですが、髪を少し濡らして、

すぐにシャンプーをするのはよくありません。

髪や地肌をしっかり濡らさないとシャンプーが泡立ちません。

お湯でしっかり濯ぐだけでも8割以上の汚れは取れます。

シャンプーは“しっかり泡立る”ことこそが重要です。

シャンプーを頭皮につける前に手のひらでしっかり泡立ててから付けてください。

シャンプーはもともと地肌を洗うもので、手のひらを広げた状態で指の腹の部分でこすってください。

決して爪を立てないようにしてください。

ワックスや髪の汚れ程度であれば、しっかりシャンプーを泡立て、

泡をのせているだけでも汚れを吸着してとってくれます。

毛髪をゴシゴシ擦り洗いをしなくても、しっかり泡を立てることで髪を傷めずに効率よく汚れを落とせます。

洗いのポイントは髪と地肌を十分に濡らしシャンプーをよく泡立てることです。

また、ほとんどの方はシャンプーのすすぎが足りていません。

多くの女性は、泡がなくなった=流し完了だと思い込んでいますが、

泡がなくなってもシャンプー剤はまだ残っています。

髪を触ってツルツルしているうちは、まだ流したりません。

洗髪後のシャンプーは汚れを含んでいるため、頭皮や髪、顔や体に残っていると肌荒れや髪の傷みの原因になります。

髪を触ったときにキュッと指が止まるくらいまでしっかり流すことが大切です。

熱めのお湯でシャワーを浴びる人が多いのですが、熱いお湯での洗髪はNGです。

地肌に必要な油分まで洗い流され、頭皮が乾燥してしまいます。

その結果、乾燥から皮膚を守るために皮脂が過剰に分泌され、ニオイの原因になります。

※お湯の温度

また、熱いお湯を使用すると頭皮の温度が高くなり、それもまた皮脂の過剰分泌につながります。

湯船やシャワーの温度は、よく38~42度程度のぬるま湯が理想だと言われていますが、

洗髪のときの温度はそれ以下がおすすめ。「ぬるい」と感じる温度設定が理想です。

人によって「ぬるい」と感じる温度は異なるため、温度設定を意識するのではなく、

自分の感覚で温度調整をしてみてください。

※シャンプー・トリートメント・コンディショナーの順番

ロングヘアの方は下向きですすぎがちですが、

うつむくとすすぎ残しのシャンプーやトリートメント剤が頭頂部に集まり、

余分なシャンプーやトリートメントが残り易く、成分が毛根に詰まり、

栄養と酸素が頭皮にいきわたらず、髪トラブルの原因になるので、

シャンプーのすすぎはしっかりしてください。

トリートメントも中間から毛先だけつけてよくすすいでください。

コンディショナーも中間から毛先だけにつけて、軽くすすいでください。

トリートメント、コンディショナーは絶対に頭皮にはつけないでください。

シャンプー、トリートメント、コンディショナーの順番は、

①シャンプーは地肌につけてしっかり洗ってしっかりすすいで、

②トリートメントは中間から毛先だけにつけて、しっかりすすいで、

③コンディショナーも中間から毛先だけにつけて、軽くすすいでください。

④シャンプー後のタオルドライの仕方は、濡れた髪は膨潤しているのでキューティクルが剥がれやすくなっています。

美容室でするよう、毛先の水分をタオルで吸い取るようにふくことで痛まずに乾かすことが出来ます。

※トリートメント・コンディショナーの使用量

ダメージを補修し、健康的な髪にするためのトリートメントですが、

トリートメントの一回あたりの適量をご存じですか。

ほとんどの方は、使い過ぎて、その多くを無駄にしてしまっています。

トリートメント成分が髪に入り込んで留まる量は決まっています。

トリートメント剤を大量につけたところで、そのほとんどが無意味なものになっています。

ショートでパール大2個分、胸下のスーパーロングヘアでも、

大きいスプーン一杯位の量で十分です。

平均すると、ティースプーン位の量で充分です。(スプーンは擦りきれ一杯)

コンディショナーの使用量もトリートメントと全く同じです。

コンディショナー、トリートメントはたっぷり使用しても期待以上の効果は得ることはできません。

それよりも使い方が大事です。

首や肩、デコルテなどの皮膚にトリートメントが長時間触れていると刺激やかゆみにつながる可能性もあるので、

体に触れないようにつけます。そして、地肌には絶対つけないように塗布します。

トリートメントは塗布したあとに3分以上置くとより効果が期待出来ます。

湯船につかりながら5分位待つのがおすすめです。

このときにトリートメントがついた髪の毛髪を体に触れないように束ねて、

タオルやキャップで包むといいと思います。

※トリートメントの選び方

最後にトリートメントの中からどれを選べばよいか迷ったときは、

ある程度高い物がお勧めです。

値段でいうと、3000円位のものであればある程度の効果が期待できると思います。

また、オーガニックのトリートメントは、毛髪の補修効果はありません。

オーガニックのシャンプーやトリートメントは髪への負担が少なく、

傷みにくいというメリットはあるのですが、毛髪をより良くする効果は期待できないので、

今以上綺麗な毛髪を目指している方にはお勧めできません。

※最後に地肌のマッサージについて少しだけポイントをはなします。

夏に傷んだ髪と地肌にとって、地肌のスカルプマッサージは大事です。

シャンプーとリンス後にオイルで地肌をマッサージしていませんか。

オイルでスカルプマッサージを行う場合は、シャンプー前にすることが鉄則です。

年齢と共に新陳代謝が乱れ、地肌には角質がたまりやすくなりフケ、抜け毛、白髪などのトラブルが出やすくなります。

そんな地肌の血行を改善し、新陳代謝を活発にするためにはマッサージをすることで改善されます。

シャンプー前にマッサージをすることで、地肌や毛穴が柔らかくなり、美容オイルの油分が入りこみ、

毛穴の汚れを浮き上がらせるのことで、シャンプーの洗浄力を高めます。

美容オイルは専用のオイルもありますが、椿油、ホホバオイル、オリーブオイルなどでも大丈夫です。

使い方は、5滴から10滴を目安に手になじませてから、シャンプー前の頭皮を揉み込むようにマッサージしてください。

マッサージの後は、しっかりすすいで、シャンプーは二度洗いする方がいいでしょう。

毎日する必要はありませんが、週に一回から月に一回する程度で地肌の乾燥も予防します。

たかがシャンプーですが、シャンプーの仕方に問題があることで地肌のトラブルや毛髪のダメージを引き起こすことにもなります。

ご自分ではしっかりシャンプー・コンディショナー・トリートメントをしているのに、問題がある方は参考にしてください。

また、わからないことがあれば、お聞きください。

オファーズヘアー 藤木 康宏