お知らせ

色々なカット技法の話です。

みなさんいつもヘアーサロンでカットをされていると思いますが、色々な切り方があるのをご存じですか。

そこで、色々な切り方の話をします。

1.ブラントカット
髪の毛の毛束に対してハサミを直角に入れて切る切り方で、全てのカットの基本です。
元々美容室では美容師法関係で、鋏でカットすることができませんでした。

2.レザーカット
カミソリで削るように切ることで、毛先が斜めに細く切ることで毛先の収まりがとても良く、はじめから毛先を不揃いにカットできる ので、とても自然なカットラインになります。
本来、カーラーセットで仕上げるためのカットでした。
その後、ブロー仕上げのスタイルになったためにブラントカットに取って代わりました。
難点としては、削ってカットしているので毛先がとても痛みやすく枝毛の原因になりやすいです。

3.ストロークカット
手首を支点にハサミを前後に振りながら切る切り方で、カットラインが直線的ではなく少しギザギザに切れることで毛先が自然に治ま る切り方です。このストロークカットはブラントカットとレザーカットのそれぞれの良さを取り入れたカットです。

4.スライドカット
毛束に対してハサミをスライドさせながら切る切り方で、以前は、本当にスライドさせて切っていたので髪を削ってしまいダメージを 残すので、最近はハサミを細かく動かしながらスライドさせることで髪にダメージを与えずに切ることができるようになりました。

スライドカットには2種類あって、短いところから長いところにつなげる時にスライドさせてつなげるカットと、毛量調節のために毛束をハサミでスライドさせるように毛量調節するカットがあります。

5. セニングカット
セニングシザーを使う切り方です。
片方の刄が櫛のようになっているハサミを使うカットです。
刄が片方しかないので、毛先がぶつ切りになりやすいために、手入れの行き届いていないセニングシザーを使うことで、枝毛になりやすくなります。
また、セニングシザーはヘアスタイルと使う場所を考えないと髪の毛の表面に短い毛が出てくることで髪のツヤがなくなり、手触りが悪くなります。
6.チョップカット
カットをする毛束に対して切り口がギザギザになるように鋏を縦に入れてカットをする切り方です。
切り口を直線的にしたくない時、毛先を自然な切り口にしたい時に使うテクニックです。

7.テーパリング
毛束を縦に持ち、その毛束を下の方から少しづつ落としながら、ハサミを振りながら、落ちてくる髪の毛を間引くように切る切り方です。

エフェクトカット、スパイクカット、ウィーブカットなど毛先や、毛束全体の毛量調節するためにするカットで、セニングシザーの代わりに髪を傷めずに質感調整をする切り方があります。
それ以外にも火を使って毛先を焼きながらカットするシンジングなどもありました。
これから出てくる新しいカット技法は、上記にあげたカット技法からのアレンジの物になると思います。

※ウエットカット
髪を濡れている状態で切る切り方です。
髪を傷めずに、カットラインが見やすいのでカットしやすい方法です。
癖がある場合など、濡れている時と乾いた時のギャップが大きいので、どんなにきれいに切れたとしてもイメージ通りに仕上がらない。美容室での仕上がりと自分でした時の仕上がりの差が大きい。

※ドライカット
乾いている状態で切る切り方です。
カットラインが見にくいので、切りにくい。その反面、カットの終わりが仕上がりとの差がないので、美容室での仕上がりと自宅で自 分で手入れした時の仕上がりの差があまりありません。

当店では、お客様の求めるスタイルに合わせていろいろなカットテクニックを使って、なるべくお客様自身がお手入れをしやすいスタイルを目指したカットをしています。
いわゆるハイブリットカットでお客様を綺麗に格好良くなること考えてカットをしております。
また、セニングシザーは必要最低限にとどめてカットをさせて頂いております。

私どもの考える理想のカットは、お客様自身が、自分で簡単にお手入れがてわきるスタイルにすること、あるいは、ドライヤーで乾かすだけで、簡単に手入れができることだと考えます。
そんなカットをお客様に提供していきます。

オファーズヘアー 藤木 康宏