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シャンプーの色々な話

初めは、シャンプーの役割からですが、

シャンプー剤は、頭皮や毛髪に付着した汚れを洗浄して清潔にし、フケやかゆみを抑え清潔に保つためのものです。

シャンプー剤の効能は、

・頭皮、毛髪を清浄にする・頭皮、毛髪をすごやかに保つ・フケ、カユミがとれる・フケ、カユミを抑える

・水では落とせない汚れを落とすことです。

分泌された皮脂  油性の整髪量

毛髪の汚れにはいろいろありますが、大きく分類すると身体の内部からの汚れと外部からの汚れに分けることができます。

内部からの汚れとして、皮脂腺から分泌される皮脂、汗腺から分泌される汗、フケ(皮膚の新陳代謝によって剥がれ落ちた細胞)等です。

外部からの汚れとして、大気中のちり、ほこり、白動車などの排気ガス、たばこの煙り/調理時の油煙、スタイリング剤などの頭髪化粧品、等です。

髪の毛に付着した汚れには水で洗い落とせるものもありますが水では落とせない汚れもあります。

体内から分泌された皮脂など、油性の汚れや残留物がそれです。

これらの汚れを髪の毛から落とすことがシャンプー剤の役割なのです。

良いシャンプーの条件

(1) 適度な洗浄力を持ち、きしみの少ないこと。

(2) 泡立ちが良く、きめが細かいこと。

(3) 泡切れが良いこと。

(4) 洗髪中の指通りが良いこと。

(5) 眼や頭皮に対する刺激がないこと

(6) パーマやヘアカラーを長持ちさせるには弱酸性のシャンプーを使う事です。(弱酸性の毛髪が一番良い状態になるから)

 

シャンプーの種類は用途や成分によって幾つかの種類にわけられますが、

天然由来のオーガニックシャンプー、

化学成分がメインのシャンプー、石鹸シャンプー、

頭皮や毛髪を修復することができる高機能シャンプーに分類することができます。

まず、オーガニックシャンプーとは、合成化学物質や人工的な添加物を使用せず、

自然由来の原料のみを使用して作られたシャンプーのことを指します。

化学成分がメインのシャンプーとは、一般的なシャンプーのことで、硫酸塩やパラベン、人工香料や着色料などが含まれているため、洗浄力が強すぎるきらいがあります。

石鹸シャンプーは、天然由来の成分でできていますが、いわゆる石鹸カスが髪に付着するために洗い上がりがパサパサ、ゴワゴワします。

高機能なシャンプーは、なるべく天然由来の成分と、髪を修復することができる化学的に合成した成分を加えることで、髪のダメージを修復することができます。

また、上記のシャンプーの種類の中からさらに、シャンプーの主成分である基剤の種類によって、下記の種類に分けられます。

✳︎アミノ酸系

髪の毛や皮膚はアミノ酸で出来ています。

体に近い成分でできているアミノ酸系の界面活性剤は、皮膚や髪に対する刺激が低いという特徴を持っています。

洗浄力や泡立ちは高級アルコール系に比べると劣りますが、毎日髪を洗うということであれば、アミノ酸系のマイルドな洗浄力でも問題はありません。

またアミノ酸系は界面活性剤自体が弱酸性のため、さらに髪にやさしいのです。

✳︎高級アルコール系

市販の多くの製品で使われている界面活性剤です。

この活性剤の特徴は洗浄力や泡立ちは優れていますが、皮膚や髪に対する刺激性は高く、

地肌に残るとトラブルを起こすことがあります。

そのため、よく洗い流すことが必要です。

ラウリル硫酸塩やセチル硫酸塩が最もよく使われているので、成分表にこれらが表示されているものが高級アルコール系と言えます。

✳︎両性系

洗浄力や泡立ちが適度で、刺激性が低いです、とくに皮膚や目に対する刺激が小さいということでベビーシャンプーなどの主剤として使われていたりします。

また高級アルコール系の界面活性剤を併用すると、その刺激性を抑える作用があり、最近のシャンプー剤に使われている。

イミダゾリン、べタインといった界面活性剤がそういう使用をされてます。

✳︎石鹸系

洗浄力が高く、皮膚への刺激性が低いという特徴をもっています。

ただ水に溶けた状態ではアルカリになるため、皮膚の場合は毛穴の汚れをとりやすくさせますが、毛髪には髪を膨潤させ、ばさつきを起こしたりします。

また硬水で使用すると、石鹸カス(科学用語でスカムとかスキャムと呼ぶ)がでて髪の感触を悪くします。

最近の石鹸シャンプーは、他の界面活性剤と組み合わせられていたり、中性や弱酸性に改良されたものもあります。

いずれにしても、シャンプー後のすすぎは、しっかりすることがとても大事になります。

石鹸シャンプーについて少し書いておきます。

まず石鹸シャンプーを使っていると水の中に含まれるカルシウムイオンと石鹸の化合物でカルシウム石鹸と言うものが出来ます。

これは石鹸カスといわれるものです。流しのまわりとかに付着してたりするもので科学用語でスカムと言います。(このスカムが髪に付着することで、ゴワゴワ、パサパサの原因になりますが、髪が乾くと治ります)

スカムが髪に付着した状態でパーマをかけると1液のチオグリコール酸と反応してチオグリコール酸カルシウムと言うものになり、パーマをかけた後に切れ毛の原因となったりします。

オファーズヘアー 藤木 康宏