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頭皮トラブルにならないシャンプーの仕方

このところ、皆様から頭皮、地肌が痒くなるという話を時々聞きます。

正しいシャンプー、トリートメント、コンディショナーと髪の乾かし方をすることで、

ほとんど改善、解決できると思います。

正しいシャンプーとは、シャンプー剤は必ず手のひらで泡立ててから頭皮につけて、

指の指紋の部分で洗ってください。

すすぎ(シャワーで最低1分以上)は、頭皮を指のお腹(指紋)の部分で洗うときと同じようにこすりながらしっかりすすいでください。

ダメージのある方は、髪の水分を軽く絞ってから髪の中間から毛先に擦り込むように

つけて、少し時間をおいて、しっかりすすいで、

最後にコンディショナー(リンス)をトリートメント(シャワーで30秒)と同じように

つけたら、軽くすすいで(シャワーで10秒)ください。

お風呂から上がって、タオルで拭き取ったら、できるだけ早く頭皮だけは乾かしてください。

その時、髪が少し濡れていても大丈夫です。

とにかく、頭皮に水分が残っている時間が長いことで、頭皮の常在菌である

コリネバクテリウムが増殖することでフケ、痒み、くさい臭いにつながり、

最後は発毛、育毛が阻害され、脱毛につながることもあります。

結論として、頭皮トラブルの改善はシャンプー剤の付け方、シャンプーのすすぎ時間、

トリートメント、コンディショナーは頭皮にはつけない、

タオルドライの後の頭皮の乾燥に注意してください。

このやり方を守っていただくと、頭皮と髪の健康状態が良くなります。

やっていない方は、ぜひ、試してください。

ついでにシャンプーについて書いているので、読んでみてください。

まず、シャンプーの役割からですが、

シャンプー剤は、頭皮や毛髪に付着した汚れを洗浄して清潔にし、フケやかゆみを抑え清潔に保つためのものです。

シャンプー剤の効能は、

・頭皮、毛髪を清浄にする・頭皮、毛髪をすごやかに保つ・フケ、カユミがとれる・フケ、カユミを抑える

・水では落とせない汚れを落とすことです。

※分泌された皮脂

※油性の整髪量

毛髪の汚れにはいろいろありますが、大きく分類すると身体の内部からの汚れと外部からの汚れに分けることができます。

●内部からの汚れとして、皮脂腺から分泌される皮脂、汗腺から分泌される汗、フケ(皮膚の新陳代謝によって剥がれ落ちた細胞)等です。

●外部からの汚れとして、大気中のちり、ほこり、白動車などの排気ガス、たばこの煙り/調理時の油煙、スタイリング剤などの頭髪化粧品、等です。

髪の毛に付着した汚れには水で洗い落とせるものもありますが水では落とせない汚れもあります。

体内から分泌された皮脂など、油性の汚れや残留物がそれです。

これらの汚れを髪の毛から落とすことがシャンプー剤の役割なのです。

良いシャンプー

(1) 適度な洗浄力を持ち、きしみの少ないこと。

(2) 泡立ちが良く、きめが細かいこと。

(3) 泡切れが良いこと。

(4) 洗髪中の指通りが良いこと。

(5) 眼や頭皮に対する刺激がないこと

(6) パーマやヘアカラーを長持ちさせるには弱酸性のシャンプーを使う事です。

リンスとトリートメント

◆リンス剤

リンスは毛髪の表面を保護するとともに、指通りやクシ通りを良くし、キューティクルの損傷を防ぎ、毛髪に光沢を与えることが目的です。

◆トリートメント剤

トリートメント剤の主成分もリンスと同じようなものが使われています。

しかし、配合される油成分等の種類や量がリンス剤とは異なり、毛髪を損傷から保護・修復するために毛髪に吸着しやすい成分や、浸透しやすい成分等が種々配合されています。

特に髪の成分と同成分のポリペプチド(PPT)が使われています。

◆リンスとトリートメントの違い

リンス剤とトリートメント剤の違いは非常にまぎらわしく、どちらも同じような成分で出来ています。

違いを挙げるとすれば、リンス剤は主に毛髪の表面を整える働きのあるものであり、

トリートメント剤は毛髪表面を整えると共に毛髪内部にまで働きかけるものと考えられます。また、リンス剤は主に毛髪表面に作用するため、塗布後比較的すぐに洗い流しますが、

トリートメント剤は、毛髪内部までの作用が期待されるので、塗布して時間をおいたり、スチーマーや蒸しタオル等で加温するなどして、より効果を高める操作が通常行われます。

最近では、あまり時間をおかなくても、すぐ洗い流すタイプのトリートメント剤がありますが、トリートメント剤を構成する成分の特性を考えると、トリートメント剤は時間をおいたり、加温することで、より一層高い効果が得られると考えられます。

また、シャンプーの種類は、シャンプーの主成分である基剤の種類によって、下記の種類に分けられます。

アミノ酸系

髪の毛や皮膚はアミノ酸で出来ています。

体に近い成分でできているアミノ酸系の界面活性剤は、皮膚や髪に対する刺激が低いという特徴を持っています。

洗浄力や泡立ちは高級アルコール系に比べると劣りますが、毎日髪を洗うということであれば、アミノ酸系のマイルドな洗浄力でも問題はありません。

またアミノ酸系は界面活性剤自体が弱酸性のため、さらに髪にやさしいのです。

高級アルコール系

市販の多くの製品で使われている界面活性剤です。

この活性剤の特徴は洗浄力や泡立ちは優れていますが、皮膚や髪に対する刺激性は高く、

地肌に残るとトラブルを起こすことがあります。

そのため、よく洗い流すことが必要です。

ラウリル硫酸塩やセチル硫酸塩が最もよく使われているので、成分表にこれらが表示されているものが高級アルコール系と言えます。

両性系

洗浄力や泡立ちが適度で、刺激性が低いです、とくに皮膚や目に対する刺激が小さいということでベビーシャンプーなどの主剤として使われていたりします。

また高級アルコール系の界面活性剤を併用すると、その刺激性を抑える作用があり、最近のシャンプー剤に使われている。

イミダゾリン、べタインといった界面活性剤がそういう使用をされてます。

石鹸系

洗浄力が高く、皮膚への刺激性が低いという特徴をもっています。

ただ水に溶けた状態ではアルカリになるため、皮膚の場合は毛穴の汚れをとりやすくさせますが、毛髪には髪を膨潤させ、ばさつきを起こしたりします。

また硬水で使用すると、石鹸カス(科学用語でスカムとかスキャムと呼ぶ)がでて髪の感触を悪くします。

最近の石鹸シャンプーは、他の界面活性剤と組み合わせられていたり、中性や弱酸性に改良されたものもあります。

☆ 石鹸シャンプーについて少し書いておきます。

まず石鹸シャンプーを使っていると水の中に含まれるカルシウムイオンと石鹸の化合物でカルシウム石鹸と言うものが出来ます。

これは石鹸カスといわれるものです。流しのまわりとかに付着してたりするもので科学用語でスカムと言います。

これが髪に付着した状態でパーマをかけると1液のチオグリコール酸と反応してチオグリコール酸カルシウムと言うものになり、

これがパーマをかけた後に切れ毛の原因となるものです。

石鹸は環境にもやさしいですが、ただパーマをかけるときは注意してください。

ダメージ用シャンプー:

体から分泌される皮脂には、毛髪をダメージや乾燥から守るという役割があります。

高い洗浄力で皮脂をとりすぎると髪が無防備になり損傷が進むので、

ダメージヘア用のシャンプーは一般的に界面活性剤の種類や配合量の操作で洗浄力を低く抑えています。

その上で必要な油分や水分を補うコンディショニング成分が入っているものが多いのです。

カラー用シャンプー:

ヘアカラー用のシャンプーも洗浄力を抑えているものが多いです。

その上で髪の毛をできるだけ膨潤させないように弱酸性にしてあります。

膨潤させると色落ちとダメージが進みます。

特にアルカリのカラー施術では髪の毛がアルカリに傾いていますので弱酸性のものを使っておかないと、毛髪の損傷が進むことになります。

よかったら、参考にしてください。

わからないことがあれば、お尋ねください。

オファーズヘアーヘアー

藤木 康宏