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今月はシャンプーの正しいやり方とシャンプーの成分についてです。

みなさんは毎日シャンプーをされていると思いますが、どのようにしていますか?
トリートメントには関心があっても、シャンプーのことは簡単に考えている方が多いのではないでしょうか。
しかし、実はシャンプーはトリートメント以上に大切です。
最近ではシャンプーをすることでトリートメント効果が出るようなものまであります。
なので、トリートメントはしっかりしてるけど、シャンプーは適当でいいや・・・、ではいけません。

まず、シャンプーの目的は髪の汚れを落とすのもありますが、それ以上に頭皮の皮脂や汚れを洗い流す事が1番大事なのです。
この頭皮の汚れがしっかり落とせないと、皮膚病や抜け毛の原因になります。
特に最近は、スタイリング剤を使うのが当たり前なので、頭皮に付いた スタイリング剤は、その日のうちにしっかり落とさなくてはいけません。

体は石けんでしっかり洗う。顔もしっかり洗顔用のもので洗うのと同じように、頭はシャンプーでしっかり洗うことが大事です。

【予洗いをしっかりする】
まず髪をシャンプーをつける前に、お湯でしっかり髪をすすいで、汚れやスタイリング剤を流しましょう。
この予洗いをしっかりする事で、8割以上の汚れを落とすことができ、
シャンプーの泡立ちも良くなり洗う時の髪への負担が少なくなります。
そしてシャンプーの量も少なくてすむので経済的です。

【シャンプーはモミ洗い】
シャンプーは爪を立てて洗ってはいけません。手を広げて指の腹で頭皮を揉むように洗ってください。
爪をたてて力まかせに洗うと、頭皮が傷ずついて カラーやパーマをした時に薬剤がしみる原因になります。
手全体で、揉むように洗うと血行が良くなり頭皮の汚れもよく浮き上がります。
頭皮の皮が動くくらいの強さで、最低3分以上はやりましょう。

【すすぎはしっかり】
シャンプーよりも時間をかけてほしいのが、すすぎです。
洗った汚れやシャンプー剤をしっかりすすがないと洗った意味がありません。
けっこう髪にはシャンプーの残りカスが多く残っている場合があります。
これは頭皮の臭いの原因になってしまいますので、特に地肌はよくすすぎましょう。
耳の後ろや、えり足のあたり、ロングヘアーの方などは特にしっかりすすぎ洗いをしましょう。

【トリートメント・リンスは毛先中心】
コンディショナーやリンスは、髪を保護するのが目的なので、 頭皮には必要がありません。
シャンプーとは逆に頭皮にはなるべく付けないようにして、毛先中心に全体になじませましょう。
この時、リンスやコンディショナーは髪の表面保護が目的なのですぐ洗い流して大丈夫です。
トリートメントの場合は髪内部に栄養を入れるので時間を少し置きます。

■シャンプーの成分解説

シャンプー成分についての解説です。
成分に詳しく知っておくことで商品を選ぶ時にとても参考になると思います。

商品の裏側の成分表に必ず書いてある物の話です。
成分表には内容量の多い順に表示されています。一番はじめに書いてあるのが、水と書いてあります。
その次に書いてある物がシャンプーを選ぶときに一番重要な成分となります。それは界面活性剤(基剤)です。
この基剤の成分によってシャンプーの性格が決定されまことになります。
この基剤を知っていれば、市販のシャンプーを選ぶときの基準になると思います。
今回はこの基剤について解説していきます。

シャンプーの洗浄成分(界面活性剤)について
●ラウリル硫酸Na・ラウリル硫酸TEA」
原価が安いため、低価格にできる。
洗浄力が強くてよく泡立つのでシャンプーによく使われる。
洗浄力が強すぎるために、髪がパサつきます。
それを隠すためシリコン(表示ではジメチコンなど)を添加して誤魔化しているものが多いのが現状です。
濃度が濃いものだと大変危険で有害性もあるとのことなのでシャンプーに使われるのはちょっと恐いと思ってしまいますね。
頭皮に良くない』とかで有名な成分なので気にされる方は避けた方がいいでしょう。
現在は代用品としてラウレス硫酸塩に変わっているようです。
pHは弱酸性。

●ラウレス硫酸Na
ラウリル硫酸Naは刺激強すぎる・・・と、いうことで出来た刺激を抑えた成分らしいです。
しかし、さほど変わらないので気にされる方は避けたほうががいい成分といえます。
コチラも原価が安いため、市販のシャンプーはほとんどがこの基剤が使われています。
ペーハーは弱酸性

●オレフィンスルホン酸Na
原料が安いので低価格化が可能。
コチラも洗浄力が強く、たくさん入っていると髪がパサつきやすくなります。
なので、洗浄力の弱いアミノ酸系の洗浄成分の補助的に使うことが有効な成分と言えます。
洗浄力がある分、オイリーヘアに向いています。
pHは弱酸性。

●石鹸素地・ラウリン酸K・ヤシ油脂肪酸K
いわゆる石鹸シャンプー。
安全性が高く生分解性にも優れている。
環境に優しく、洗浄力が強い。頭皮に安心な成分。
デメリットはペーハーが高いため、髪がパサつく。ツヤが無くなり、傷む。
ゴワつくので髪が多い人は大変かもしれません。
pHはアルカリ性。

●ココイルグルタミン酸Na・ココイルグルタミン酸TEA
アミノ酸系の洗浄剤。優しく洗い上げ、肌に必要な養分を残しながら洗浄できる。
洗い上がりはしっとりするため、カラーヘアやダメージヘア、髪のボリュームを抑えたい方に特に適します。
NaはTEAと比べるとさっぱりな仕上がり。
pHは弱酸性。原材料は高い。

●ラウレス-5酢酸Na
石鹸系のシャンプーのメリットを活かし、デメリットをカバーした洗浄成分。
肌にやさしく、汚れはしっかり落とします。 髪にハリコシを与えます。
カラーヘア・ダメージヘアに適します。環境先進国のヨーロッパで広く使用されている。
原価コストは高いので製品も高めになるのが現状。
pHは弱酸性。

●ラウロイルメチルアラニンNa
アミノ酸系の洗浄成分。 安全性が高く、低刺激で肌にとても優しい。
髪や皮膚の感触が非常に良い。適度な洗浄力があり、きめ細かい泡立ち。
使用感はさっぱりタイプ。フンワリしなやかに仕上がります。
原価が高価な成分で高級シャンプーに使われます。
pHは弱酸性。

●コカミドプロピルベタイン

天然成分のヤシ油を原料とした洗浄剤。
アミノ酸系のシャンプーでは無いが同じようにプラス・マイナス両方に
帯電する界面活性剤です。
マイルドでコンディショニング効果がある洗浄剤。
泡立ちもきめ細かく刺激も少ない。
洗ったあともしなやかに仕上がります。
ダメージ毛や広がりやすい髪の方におすすめ!
ベビー用のシャンプーや医療用ソープにも使われる。

●ココイルメチルタウリンNa
ヤシ油とタウリン誘導体で構成される陰イオン界面活性剤。
この洗浄成分はとても低刺激で、泡立ちがいいです。
タウリンはアミノ酸に似た成分とされています。
洗いあがりはさっぱりでふんわり仕上がるので細い髪向き。
いいシャンプーに使われる高価な成分。

●ラウラミドプロピルベタイン
生分解性も高い、安全性に優れた洗浄成分。天然成分(ヤシ油等)を原料としています。
洗いあがりはごわつかず、しなやかに仕上がる。トリートメント効果があるため、ダメージ毛にオススメな成分。
ベビーシャンプーに使われたりしています。

最後にいろいろ書いてわかりにくいと思いますが、簡単に言うと、水の次にココイル○○○、コカミド○○○、○○○ベタイン、○○○グルタミンなどの表記があれば間違いなく髪に優しいといえますし、水の次にラウレス硫酸塩が表記されていても比較的に最初の方に先ほどあげた成分の表記があれば、市販品のシャンプーとしては髪に良いシャンプーだと思います。よろしければ、参考にしてください。

藤木 康宏 拝